2018.01.01
歴史写真館NO.68 阿寒、屈斜路、摩周、案内
国有鉄道(現在のJR)の釧網本線(釧路〜網走間)が全通したのが、1931 (昭和6)年9月20日です。交通網が整備されると以前にも増して、摩周湖や屈斜路湖を訪れやすくなりました。そうなると観光案内図は、旅をする人たちにはなくてはならないものです。
写真は、1934(昭和9)年12月4日に阿寒国立公園が指定される前、1932(昭和7)年5月発行、6月に再版発行(松原俊雄が作図、釧路の藤田晋太郎が印刷)された鳥瞰(ちょうかん)図です。
興味深いのは、摩周湖に行く道路が自動車道路のほかに美留和駅と弟子屈駅から摩周湖へ向かう道路が描かれていること、屈斜路湖の尾札部と阿寒横断道路からペンケトウ、パンケトウに向かう道路が描かれていることです。
また裏面には「阿寒国立公園候補地帯案内概要」が記載されていて、川湯に7軒、仁伏に1軒、弟子屈に2軒、鐺別に1軒の旅館があると紹介されています。
てしかが郷土研究会(松橋)
記載されている4カ所の温泉場と旅館の名前
▶川湯温泉/川湯クラブ・紅葉館・五月女旅館・鈴木旅館・川湯ホテル・増本旅館・湯本館
▶湖畔仁伏温泉/●濱岡旅館
▶弟子屈温泉/●土沼旅館・●本山旅館
▶鐺別温泉/青木旅館