2018.01.01

 1965(昭和40)年ころの地域住民総出の排雪作業の様子です。

 国道などの幹線道路や酪農家の集乳台がある道路は、除雪車で物資運搬の道路を確保してくれます。しかし、広い区域にある生活道路は、ダンプカーの前に排雪板をつけた除雪車が雪を押しのけていくだけが精いっぱいでした。

 家から道路まで出る道をつけるためによけられた雪は、人の背丈と内じくらいになります。このころの弟子屈町の役場には、今のような大型の除雪車や機械は少なく、きめ細やかな除雪や排雪はできませんでした。

 そこで役場では一冬に数回、町内会にダンプカーを出してくれました。その日は、周辺に住む大人の男たちがスコップを持ち寄り「自分たちの住む地域の生活道路は自分たちで守るんだ」と、ダンプカーに雪を積んで運び出す作業をするのでした。

 スコップの跡も鮮やかに排雪された雪壁も、数日すると悪ガキどもが崩したり、たぶん野良犬の仕業だと思うのですが、黄色い小さな穴ぼこが開いている風景になっていました。

てしかが郷土研究会(松橋)