2018.01.01

 1921(大正10)年、政府は国民の保健休養と史跡天然記念物保存の観点から国立公園施設の必要性を認め、内務省衛生局によって全国16カ所の候補予定地を指定しました。その中に「阿寒湖を中心とする…」という文言が入っていました。

 1931(昭和6)年3月「国立公園法」が制定され「阿寒国立公園」指定へ向けての運動が活発になってきます。1932(昭和7)年10月、国立公園委員会が「阿寒国立公園」選定を確定し、本指定されるまでの間、風景保全に万全を期すよう内務省から依命通達がありました。そうした中、1933(昭和8)年11月には、阿寒国立公園観光協会が設立されます。

 1934(昭和9)年12月4日に「阿寒国立公園」が正式に指定され、12月16日に釧路市内で祝賀会と祝賀パレードが行われています。

 釧路市と阿寒国立公園観光協会が作成した第1号の観光ポスターは、釧路在住の佐々木栄松画伯によるものです。

てしかが郷土研究会(松橋)