2018.01.01

 弟子屈にはさまざまなスポーツ団体がありますが、今回はテニスの活動の一 部を終介します。

 1974(昭和47)年2月に弟子屈ソフトテニス協会(当時は弟子軟式庭球協会)が設立されました。発足当時は弟子屈営林署内にコートが1面あるだけでしたが、いろいろな経緯を経て900草原の入り口付近に4面のコートが作られました。最盛期の協会メンバーは130人までの広がりを見せ、標茶・標津・中標津・厚岸・弟子屈の5所による大会などが盛んに行われていました。そのような背景もあって、次第に子どもたちの関心も高まり、弟子屈テニス少年団の活動が始まりました。

 テニス少年団の子どもたちは、学校の先生や協会の方から指導を受け、小学 生からテニスができる環境にあります。1990(平成2)年と1974(同6)年には全 国中学校テニス大会への出場を果たし、現在、全道大会の前哨戦となる釧路地区大会で弟子屈中学校は10連覇しています。一方、中学校では勝敗のみならず、気持ちを強くすること、団体生活における規律などを体験的に学びます。

 弟子屈高校の教師と話したときのことですが「私たちは、弟子屈高校生として小・中学生の見本となるように、大会などにおいて積極的なコート片付け・手伝いなどを始め、今では釧路支部全体に広がり、生徒たちの自主的な動きに展開しました。今後も礼儀やマナーといった部分を広げていきたいと考えています」とスポーツに対する姿勢を聞きました。学校・テニス協会・地域が子どもたちを応援している姿があります。

 このように弟子屈のテニスには伝統があり、子どもたちがテニスを通じて培ったスポーツ精神が強い心をつくり、社会で柔軟に対応する力をつけていくことにつながっていきます。

てしかが郷土研究会(藤江)