2018.01.01
歴史写真館NO.53 南弟子屈駅
1929(昭和4)年8月15日に釧網線(当時・鉄道省)が釧路から弟子屈まで開通 「南弟子屈駅」が開設されました。南弟子屈駅は「熊牛駅」とするところでしたが、北海道拓殖鉄道の河西鉄道に熊牛駅があったことから、弟子屈の南にある ので「南弟子屈駅」になった(南弟子屈開基100周年記念誌『熊牛』から)とのことです。
菊一夫原作のNHKのラジオドラマ『君の名は』[1952(昭和27)年]は、放送が始まると“銭湯の女湯がカラになる”と言われたほどの国民的な話題を呼びました。
このドラマが松竹映画になり、第二部で主人公の後宮春樹と氏家真知子が 「美幌駅」で別れる場面があります。このとき、美幌駅が近代的な駅舎(当時)になっていたので、ロケーションには南弟子屈駅が使われました。このできごとは、南弟子屈駅を語るときの話題の一つといえるのではないでしょうか。
映画のロケーションが行われたころの駅前には、商店や国鉄貨物を一手に引き受ける日本通運(株)の出張所もあり、昭栄小学校には児童が120から130人近く通学していて、南弟子屈が一番にぎわいを見せていました。
てしかが郷土研究会(松橋)