2018.01.01
歴史写真館NO.16 サイロ
サイロは、サイレージ(牧草やデントコーンなど乳酸発酵させた保存飼料)を作るため、外気を遮断する容器です。
牧畜が始められたころは、御料農場の試験場に木製で四角形の地下式のサイロがありましたが、四隅の牧草が腐ってしまったことから、標茶集治監で使っていた大きな味噌樽を譲り受け、これを使ったところ腐敗はなくなりました。また、牧草を詰め込むときは学校帰りの子どもたちを集めて樽のなかで相撲を取らせて牧草を落ち着かせたとのことです。
昭和の時代になって、コンクリートやコンクリート・ブロックで作られるようになり、サイロは酪農家のシンボル的な施設でした。
現在では、牧草はビニールで包んで外気を遮断する方法になり、刈り取られてビニールで丸められた牧草ロールが広い畑に点在し、観光客の目を楽しませてくれています。
てしかが郷土研究会(松橋)